いのちさんの手銛

現在、私が魚突きに使用している武器を紹介します。
1: 自作カーボン三本継手銛



上の写真は私がメインで使用している自作銛である。金具類は師匠であるKANEさんによるもの、前後
パイプは中古カーボンゴルフシャフト(driver)、中間パイプは凧会社 ウインドラブ製のΦ16mmカーボン
パイプ(KANEさん設計)となっている。製作に当たっては NYKメタルのKANEさんにご指導いただいた。
全長約3.6mの三本継で重量は約800g(ゴムを除く)。状況によっては中間パイプを使わずに二本継でも
使用でき、先端のチョッキシャフトの代りに(アダプターを介して)二又土佐銛先を装着して使用する
ことも可能となっている。


バネ鋼チョッキ銛先(NYKメタル)。KANEさん手製のチョッキ銛先であるが、デビュー戦で岩下のキジハタを突いた際、刺さったまま穴奥に走られたためにチョッキラインが岩の隙間にからみ、回収不能となってしまった。チョッキシャフトはΦ7mmバネ鋼(NYKメタル)。現在はこのチョッキ購入時にオマケでいただいた銛先と、私を憐れんでKANEさんが送ってくださった銛先 ×2 の計3本を使用中である。
まだ大物に出会っていないので私自身には経験がないのであるが、使用している人たちの話によると、かなりの貫通力があって「ドンッ!」という感じではなく「スカっ」と刺さってしまう”らしい”。
価格は\ 1800



手銛用先端金具(NYKメタル)、全長80mm、外径12mm、M6メスネジ。パイプ側はゴルフクラブに合わせたΦ8.6mm、L40mm。横穴2.5mm。SUS304が採用され、非常に丈夫な造りに設計されている。ゴルフクラブのヘッドを切り落とした外径とほぼ同寸であり、シャフトの先端を補強した後にエポキシ樹脂にて接着する。右側は接着後の状態で、さらに細糸を巻いた上にウレタン塗装を施して補強してある。チョッキラインはザイロンノット30号
価格は¥3500



ジョイント金具(NYKメタル)、印籠ジョイント金具、M12
ネジ、外径18mm・縦穴はΦ16mm、L40mm。先端金具同様、SUS304が採用され頑丈な造りになっており、精度も
抜群。縦穴の内径はゴルフシャフトのグリップを抜いた
外径とほぼ一致しており、しっかり接着すればガタツキも
出ない。シャフトの端には10cmのグラスパイプをインナー
として補強してある。
価格は¥6800



尻手金具(NYKメタル)、全長50mm、外径12mm、縦穴は
ゴルフクラブに合わせたΦ8.6mm、L40mm。横穴2.5mm。
華奢に見えるが、SUS304採用で上記金具と同様に非常に丈夫な造りとなっている。縦穴の内径は先端金具同様、
ヘッドを切り落としたゴルフシャフトとほぼ同寸で、特に
芯出しすることなく接着が可能。先端と違って、あまり強大な力がかかる部分ではなく、インナーによる補強は施していない。これらは単品で見るより、実際にパイプに装着した方が、かなりカッコよく見える…
価格は¥1500



土佐銛先&アダプター、NYKメタルの先端金具はM6のメスネジであり、これに二又土佐銛先を装着できるようにアダプターを自作した。土佐銛先も同じM6なので、M6全ネジを適当にカットし、中間にナットを3ケエポキシ樹脂で接着固定した。これを用いて、3.4m三本継・二又土佐銛先仕様として使うことができる。この時、仕掛けの一部がブラブラしないようにフック〜テンションラインY字部〜フックの間を、両端に瘤を作ったザイロンノットで固定している。



仕掛け部分 チョッキライン、テンションラインともにザイロンノット30号。フックは1.2mmステン棒を用いて、手曲げで自作した(通称「シマダイフック」)。魚が暴れてもテンションラインが捩れないように、フックには釣具屋で購入したサルカンを接続してある。またテンションゴムとの接合も同じサルカンを使用している。テンションゴムは、適当なものが見つからず、現在は大き目の輪ゴムを装着しているが、今のところ問題は無さそうである。



テンションフック テンションゴムを掛けるフックで、シマダイフックと同じΦ1.2mmステン棒を曲げて自作した。瞬間接着剤でゴルフシャフトに接着後、細糸で巻き、さらにその上からウレタン樹脂でコーティーングしてある。ゴムの着脱がし易いように、先端を反り返るように成形した。



引きゴム 最近フィットネス用として販売されているセラチューブのブラックを1.2mに切断し、輪状にして使用している。値段は3m近くで2300円くらいであった。まだ長さなどの点で最良のものとは言えないが、現在のところ特に支障なく使っている。



この手銛は、私が初めて自作したものです。金具類は信頼できるNYKメタルで揃え、その他の皆さんの
銛を参考にしつつ、数日かけて作成しました。KANEさんには掲示板、メールを通して御指導いただき、
非常に感謝しております。他の達人の皆様から見ると稚拙な作りかもしれませんが、使い勝手もよくて
私自身は非常に満足しています。まだまだレストタブやハンドストラップの装着など、やりたいことは
あるのですが、いずれ少しずつ進めて行こうと思います。それから化粧ですが、私はあえて施さない
事にしました。と言うのもまだまだ未熟なゆえ、岩などを擦ることも多くてすぐに傷だらけになってしまう
ことが明らかだからです。







戻る











手銛