KAPPAさんの手銛
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<先端金具> 先端金具はNYKメタル製のものを使用した。この金具はゴルフシャフトにぴったり入るように設計されている。金具内部はアセトンを用いて脱脂し、接着に供した。 ゴルフクラブに対して、研究室の後輩に依頼し、有限要素法というプログラムを使用し、ゴルフクラブのどの部分に力が加わった場合に破壊に至るかを測定した。 結果、先端から46cmの部分に応力が集中しやすいことが判明したため、その部分を補強できるようにグラスソリッドを挿入し、エポキシ系接着剤「アラルダイト」12時間硬化型を使用し、先端金具とともに固定した。 |
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<メインレストタブ> レストタブは先端から120cmの所に設置した。 この部分はゴムの相当な張力がかかる部分なので、とにかく頑丈に補強した。 補強したはいいが、見た目が美しくないので、熱収縮チューブ(ピンク)を巻き、その部分と滑り止めラバーが移行的になるように仕上げを施した。 |
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<ミニレストタブ> 接続金具もNYKメタル製でネジで固定するタイプの接続器具である。 接続後はガタもなく、パイプにも非常にフィットしている。 内部をアセトンで脱脂し、パイプとの接続には前述のアラルダイトを使用している。 ミニレストはダクロンを使用し、なるべく小さく製作した。 このチビレストは持ち運び時にゴムをぶらつかせないためと、一気にメインレストまでゴムを引くのが大変なときに一回休憩し、メインレストへかける準備をするために設置した。 |
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<尻手金具及びゴム> 尻手金具もNYKメタル製である。 他の接続金具同様アセトンで脱脂し接着操作を行った。 この後方クラブにも15cmばかり内部に補強を施してある。 ゴムはセラチュ-ブシルバーである。セラブラックも1日長さを変えながら使用したが、引きの強さ加減およびストローク、銛の発射しやすさを比較し、現在の素材と長さに設定している。Ver1.0は水中銃用の13mmアメゴムをダブルで使用したが、とてもじゃないが頻繁にゴムを引けるものではなかった。 手当ては私の手にフィットしやすいように握りの部分を加工してある。またブイを結ぶラインをフッキングさせる金具もVer1.1より増設してある。 レスト金具は以前サンプルとしてKANEさんに戴いたものを参考にスプーンをダイヤモンドホールでカットし、曲げ加工、シリコン等で研磨を行った。 穴あけは職場の向かいの大工さんに依頼し、きれいに面取まで行った。 ネジは、大阪恵比寿町にあるネジのデパートナニワで購入した。 分かりにくくなっているが、ゴルフクラブとパイプの接続は、内部にカーボンパイプを挿入し、接着後、カーボンホースを被せ、ビニルエステル樹脂で固定した。 カーボンホース部に限って2回研磨し、最終的にはフラットに仕上げることが出来た。 |
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<羽式銛先> Kappa銛の特徴(?)といっていい羽式先です。 素材はφ7mm径×230mmSUS303を少し旋盤加工を施しM6のネジをダイスで切り、先端金具とフィットするように加工した。先端は水中銃に用いる最も小さな羽をさらに削って小さくし、設置した。先端は4面カットに仕上げている(とても3面には仕上げられなかった) |
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<KAPPA手銛全体像> さて、今回の製作のきっかけとはとコンセプトとは??。 昨年(2005年3月)に凧屋さんでパイプを、また金具も完成したのでみんなで買おうか!?という声かけに賛同させて頂き、材料そのものはずっと昔からキープさせていただいておりました。つまり、私が持っているパイプおよび金具は優秀な一期生だったということになります。 しかし、その後1年間製作に着手せず、ベテラン勢の手銛を見たり聞いたりしこれを参考に、自分ではたいして考えもせず(笑)、沖縄県の友人に戴いたアルミ合金銛と比較して、これよりはいいものをつくろうという気持ちで製作を開始いたしました。 とにかく、休日が少ないもので、1月下旬から製作開始ものが、4月29日朝にVer1.0が完成。完成後4時間後に海で使用するという突貫工事だったので、当日の海ではまるで使い物にならない「棒」だったのです。 そのときに発生した問題点は明らかなものだったので、これまた突貫で修正し、5月下旬のテストではイシダイ、ホウボウ、ヒラメ(まぐれ)を突けることが確認できました。(もちろん現地で陸に上がるたびに微調整の連続でした。) あとはスズキ、キジハタ、欲を言えば5月に勝負にならなかったヒラマサと勝負できるような銛に最終的には仕上げていくつもりです。 さて全体像。 2本継ぎ、全長3.7m(シャフト抜き)です。 重さは880g(ゴム無し)に仕上がりました。 |
チョッキタイプ完成です。 |
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シマダイフック ゴムはピンク(笑) |
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予備チョッキ(KANEさん製)を・・・ | ||
ベルトの調度隙間に入れて くるくるひもを巻く。 |
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ボンデンクックの裏には・・・ ハワイアンフック。これで固定。 |
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<左画像の説明・シャフトの硬さ> 3号>スぺ>1号 重さ 1号>スペ>3号 太さ 3号>1号>スペ 長さ スペ>1号>3号 といった具合です。 ゴムは3本とも共用でBK13mm55cmにセッティングしました。
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@3号砲の尻手は店長さんのテクノロジーがありますので公開しません。 スペ砲と1号砲の金具の違い。 1号砲〜2号砲の金具は平成17年4月購入 ABK13mmに挿入したウッシュボンを・・・ Bこんな感じに・・・キュッキュッと C・・とまあ、こんな具合に着脱が可能なシステムにしました。 |
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