手銛塾

3本継ぎ手銛製作
このページでは、梅田式3本継ぎ手銛の製作工程をご紹介致します。
長尺2本継ぎ手銛は、別ページにてご紹介して有ります。注意点を考慮して製作して下さい。

手銛用ストレートパイプは、私が設計し凧のサイト、
ウインドラブさんのご協力で委託販売しております。
金具は、信頼性の高いものを当店で販売しております。安心してご注文下さいませ。




<3本継ぎ各部の名称と位置>


<梅田式3本継ぎ手銛製作>

ここからは3本継ぎ手銛造りに付いてご説明致します。
初級者が、手銛造りを真似る上で、理解し易い手法ではないかと思います。
長尺の2本継ぎと比べ、はるかに簡単、部屋を汚さず出来ますので、推奨致します。
金物は当店で、数種類販売しておりますので、合う物を選び、パイプと接着前に全てを接続して、ガタツキや曲がり癖を把握してから、接着するようにして下さい。

[各部品の確認から]  <主な材料> 

@先端・尻手金具 Aジョイント金具2個2種類 Bゴルフクラブまたは、スキーストック2本 C中間パイプ1本 Dグラスソリッド他
ジョイント金具の内径と、ガタツキが小さい場合は幅の細いマスキングテープを使用。
ガタツキが大きい場合は、細糸を全体に巻き、瞬間接着剤でガッチリ固めてから磨り合わせをするなどし、エポキシ樹脂で接着する2通りの方法、どちらかを応用して造りましょう。

シャフトの中には、ゴルフクラブを丁度良く切断し、隙間の無いように差し込むと、インナー補強の役目をはたし、強度UPします。

注意・ジョイント金具は2種類使います。ゴルフシャフト用とストレートパイプ用で、それぞれを組み合わせてご使用下さい。
ショップで販売するジョイント金具は3種類有るので、ほとんどのシャフトに対応でき、ネジ部はM12統一規格なので、ご安心下さい。
[ジョイントの固定、ゴルフシャフト用金具]

ジョイント金具は3種類販売しており、セットで購入するか、単品別に合う物を購入して下さい。
接着前に収まり具合を確認しながら真っ直ぐになっている事を確かめ、確認したら、即効性エポキシ樹脂で接着しましょう。マスキングテープ、あるいは細糸を利用した芯出しは簡単ですが、接着は1本づつ慎重に行いましょう。

<ワンポイントアドバイス>

中継ぎパイプを初めに造って置きましょう。
樹脂が固まる寸前に中継ぎパイプに一度接続します。この時に通りを睨んで、真っ直ぐになるように、じっくり塩梅出来ます。塩梅している内に固まります。
[先端と尻手金具]

ここの工程は、2本継ぎ製作を参考にして造りましょう。
ゴルフシャフトの中にはソリッドを挿入して強度UPに務めましょう。
接着に付いては、エポキシ樹脂がはみ出ても良いように、マスキングテープで養生する事を忘れないで下さい。

ソリッドの挿入は、手銛の強度UPに繋がりますが、手銛全体のソリッド化は、海中で重くなり、手返しに悪影響を及ぼします。
強度ばかり追求せず、扱い易い手銛製作に心がけましょう。

尚、尻手金具を16mmパイプ専用金具にすれば、後端ストレート手銛も出来ます。
[中継ぎパイプ、16mmφ金具]

カーボンやグラスの1000mm、ないし1300mmのパイプで造る中継ぎで、これは単純です。
ストレートパイプは、安価なG(グラス)でも良いでしょう。
肉厚な為、C(カーボン)との強度差は、ほとんど有りません。
Cを選定すると、手銛が細くて軽く、硬くなります。

パイプとショップで販売している16mmφのジョイント金具は、共に私が設計しておりますので、擦り合わせを少しするだけでピッタリ合います。 
芯出しする必要は有りませんので、ゲージにも使えます。
2本継ぎで説明しておりますが、ジョイント部分にインナー材を入れると強度UPします。

<ワンポイントアドバイス>
先端と後端の芯出し確認をするには、中継ぎを初めに造って、接着剤を固めておくとゲージとしての役目を果たします。
[完成]

3本継ぎの手銛製作は簡単ですので、お勧めです。
長さも扱い安く、持ち運び収納にも優れています。
仕上げの塗装を施さない場合は2時間も有れば製作できます。
詳しい点は2本継ぎ製作を参考に行いましょう。

ご覧の手銛は2本なら約2,4m、3本なら約3,6mです。
SUSトップシャフトをはめると、約4mの手銛になります。
ゴルフシャフト2本とストレートパイプですから、購入する材料次第で、3,5m前後の手銛が簡単に造れます。
残すは仕掛けです。仕掛け造りのページを参考にして下さい。

ゴルフシャフトやストックは、当店の金具にピッタリサイズの物も有りますので、太く、長く、丈夫で安価な中古品を探し、購入しましょう。(ゴルフシャフトなら100円台から購入可能だそうです。)


<初級者の方々へ>


手銛塾公開以前、webで見られなかったチョッキ銛でしたが、公開して以来、当方の手銛を参考にした精度の高い自作手銛が、多くの個人サイトでも紹介され、見受けられるようになりました。各サイトが、自作手銛の伝道役になっている様子で、嬉しくもあり、微笑ましくもあります。公開当事、彼らに事細かく指導していた事が、懐かしく思い浮かびます。

チョッキ銛は使用方法や造り方をいっぽ間違えると、非常に危険な道具と化します。
特に、大型魚とのやり取りや、なめてかかる小型魚であっても、ゴムでの引き合いになれば、浮上できなかったり、身切れして物凄い勢いで手銛が跳ね返ってくる事も有り、大怪我をするばかりか、命にかかわる危険もあります。
その危険性を軽減する為にも、ボンデンがあります。

チョッキ銛の扱い方や危険性を知ってこそ、真の自作手銛愛好者と云えるのです。

その為にも、正しい知識を身につけて下さるよう、念願しております。

門前の小僧、習わぬお経を読むといいますが、誰でも見れるのが手銛塾です。
離頭銛を初めてご覧になった方は、この手銛塾を熟読し、手銛製作にご活用下さいませ。
良い道具を使う事は、エキスパートになる近道です。










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