手当て造り・ライン・ゴムの扱い方
[工程T] 当方が実用新案の為に考案した、オリジナルのハンドストラップです。 これを「手当て」と名付けました。 手当てに使う布はベルトや、ショルダー用のPPベルトです。布地は、幅25mm/厚み1,2mmが良好です。 長さは50cm〜55cm程度の物を用意して、自分の手に合わせて切って造りましょう。 手当て布の両端はRに切ってライターなどで炙ると、ほつれなくて綺麗に仕上がります。 |
|
[工程U] 手を挿入し易いように、上部にたるみを持たせる位置取りが画像の物です。 これは重要な工程です。 この位置取りによって、水中でも手を差し込みやすい形を保ちます。 手当ての造り方は、いたって簡単ですが、長すぎるとゴムを引く距離が長くなってしまいます。 手を差し込む部分を考慮した上で、出来るだけ短く、コンパクトに造りましょう。 |
|
[工程V] ナットを用意したら、ベルトを輪状に重ねて穴あけます。 千枚通しやアイスピックなどを加熱して刺すと、穴あけは楽に行えます。 ここで使用するビスは、鍋ビスを使用します。 輪状にした布に穴をあけ、ビスを取り付けたら、ワッシャとナットを付けて、工具でしっかりと締めつけましょう。 ゆるみ止めに、接着剤を用いても良いでしょう。 この時の注意点は、通すゴムや通す紐を考慮して、ビスの位置を考え輪を作りましょう。 |
|
[工程W] 手当て金具の先端R部分が、布地より出るか出無いかの位置に決め、マジックなどで印をつけてから穴あけを行いましょう。 手当て金具を固定するビスは、小頭の皿ビスで、サッシビスともいいます。 内側のナットが出っ張っていても手のひらに上手く収まるので違和感無く使用出来ます。 |
|
[工程X] ご覧の画像が、仕上がりの形です。 鍋ビスとナットは、取り付け方を指示通り行えば、手銛に当り、擦れる事はほとんど有りません。 もしも、ビスで手銛を傷つけるようなら、エポキシでコートしたり、ラバーを被せるなど、ご自身で工夫しましょう。 私が考案した手当ての利点は、1本引きゴムでも輪状に使用するゴムでも取り付け可能な点です。 ◎発射時に、手銛側相棒のタブ金具に引っかかる懸念を考慮する方は、真ん中ネジ上部付近から、への字に上曲がりを付けても良いと思います。 とにかく、お使いになる方が、使い易く工夫しましょう。 |
上記の完成画像は先輩に頼まれたのですが、手持ちのウィッシュボンが無かった為、ラインウィッシュボンを製作して、脱着式にする為、ASANO製のナスカン(スイベルフック)と手当て、双方に取り付けた物で、これを使用して、1本引きゴムを造ります。 ちなみに、手銛用のハンドストラップは、古くから大手メーカー各社の手銛に付いております。 しかし、単に手を通すだけの機能しかなく、カシメも鉄を使うなど、どれも貧弱で直ぐに切れてしまいます。 そこで、考案したのが、現在の梅田式ハンドストラップ、「手当てと金具」です。 取り付け方は「仕掛造り」や、ページ内下に画像が有りますので参考にして下さい。 |
(ゴムの中の針金は、ウィッシュボンを入れて有ると仮定してください。笑) |
||
<尻手紐のゴムへの、ひばり結び一重と二重> |
||
紐に余裕が有る場合は↑上、余裕が無い場合は↓下の、一重少ない方法も有効です。 |
||
(画像を写す為、針金を入れてゴムを真っ直ぐにした物で、無い物と思って下さい。笑) |
||
<一本引きゴムの造り方> |
||
ウィッシュボンの曲げ各種 |
||
|
<引きゴムの取り付け方> ※上記で学んだ紐の結び方を応用して、扱い易い方法を選んでゴムを取り付けましょう。
|
■ご注意■
※万が一の事があっても、その責任は負いません。
※ご覧の手当ては、当方が実用新案の為に考案した、オリジナルの物です。 このノウハウは個人利用に限るとし、営利目的で製作販売する事を固く禁じます。 |
手銛塾トップ 古代銛 2本継ぎ手銛 3本継ぎ手銛 仕掛け造り ループライン 銛頭の特性 手銛の金具